大坊珈琲店
一昨日表参道でランチをしたついでに、3ヶ月ぶりぐらいに少し立ち寄りました。
表参道の交差点の程近くに、大坊珈琲店というコーヒー屋さんがあります。1階が立ち食い蕎麦屋のような、あまり美しくもビルのエントランスの脇から階段で2階に上り、扉を開けるとちょっとした異空間が広がります。昔ながらの喫茶店です。木が基調の店内には、心地よいジャズが流れ、司馬遼太郎からサザエさん(無いか?!)までしなびた古本が誇りを被りながらも所狭しと並んでいます。
ここのマスターが何とも言えず格好良いんです。
どう格好良いかというと、コーヒーを心底愛している感じがひしひしと感じてくるんです。一日に何杯も何杯もコーヒーを注いできた年輪みたいなものが滲み出ています。ポットから、お湯を注ぐその姿勢、しびれます。ロボットのような表情と動きが逆に愛着を感じさせてくれます。
僕はこだわりが全くない人間なので、彼のような人生は歩めないのは分かっているのだけれど、ささやかな寛ぎを与えるような仕事ができるのも良いなぁと思います。